心配な症状?

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コラム

不正出血?

2020/01/07

不正出血?

心配?悪い予兆?

4年ぶりで帰省しました。

実家の秋田県横手市には今年88歳になる父と同じく81歳を迎える母が二人で暮らしています。

 

糖尿病歴30余年の父は、私の激しい反対を押し切って(というか私が骨折で帰省できなくなった時期に)服薬をし始めてしまってから年々脳の衰えが出て、特に記憶がぼんやりしてきていますが、母はそんな父にガミガミ言いながらも、なんとか微笑ましく二人で暮らしています。

 

父は数年前までは100枚近く年賀状を書き、受け取ってきたのに、今年は10枚にも満たなかったそうで( ;∀;)

急速にお友達が亡くなっているよう。それも自然に受け止めているというか、記憶力が低下していくくらいでいいのかもしれない感じです。

 

母は父より七歳下で、少し年代が若く見えるし耳も遠くなっていないのでコミュニケーションが取れるから助かります。

そんな母が今回私に会うなり一番に発したのが「最近またメンスが始まっちゃって」

 

不正出血って言わないところがいいなぁ(*^_^*)

「なんか心配だべか?どこから出でるなだべ?子宮だべが?膀胱だべが?腹もどごもなんともねーども」

 

さすがは私の母。コレステロールは気にしても不正出血はそれ程深刻に受け止めてないらしい。

私「別にどこからだって心配ないよ、鼻血みたいなもんだから出してしまえばいいだけだから」

母「あそっか、そーいわれれば安心だな」

 

それから二日後

「律子、やっぱりアレ出るよ、すすけたような時もあれば赤いときもある」

といってふき取ったトイレットペーパーを持ってきた。そんな鮮血でもなく量も一回でふき取れる程だから多くはない。

「大丈夫だよ、赤でも茶でも詰まらず出てきててたらいずれなくなるから」

「んだべな」←そうでしょうね、の意味

 

そんなことより少し前の風邪がまだ後をひいて夜ぜろぜろフーフー息苦しそうにするときがあるので、リフレクソロジーやろうか?と言うと「あの痛いヤツ?」と怪訝な顔

前回四年前に帰省した際、フットリフレクソロジーのディプロマ取得のため、父と母に10日連続のモニターを頼んだ。嫌がる二人に無理やり毎日一時間半施術をさせてもらった。

母は当時子宮脱の悩みがあり私の試験のためもあって最後まで我慢して受けてくれたが、父は5、6回でギブアップしてしまった。父も施術後は鼠経ヘルニアが収まってしっかり効果が出ていたのに、少しの痛みも我慢したくない思いが優った様子。。

 

お客様はよく「伊藤さんのご家族はうらやましいわね~」と言ってくれるけれど、そのご家族なんてこんなものである。妹にも施術したことはないし、息子にも練習時一回か二回お願いしただけで喜ばれるよりは付き合ってやったという様子だった。

 

母もリフレには恐怖の思いが強いようなので、一日目はソフトに整体だけにしてみた。

年々背中が丸くなってゆき背中が痛くて歩くのも辛い時期があっただけに、整体は少し気持ちよく効いたようだった。

そしてまた不正出血の話題「子宮だべが膀胱だべが・・」

「そんなに気になるならリフレクソロジーしようよ、どこかもわかるかもしれないしサ」「んだが」←そうかね、の意味。

 

かくして4年ぶりのリフレクソロジーは足指で相当に悲鳴があがった。

4年前10日連続でリフレクソロジーした際は日に日に慣れ、後半は眠って受けられるようになっていたけれど、今回は前回よりかなり痛い気がすると。

出血の箇所はたぶん卵巣だった。外くるぶしの下周辺が明らかにムニュムニュポヨポヨ異物があった。

二、三年前子宮脱の処置としてリングを埋め、その違和感もなく快適とのことだけれど、そのため摩擦の出血が固まっていたのが敗れたか、その刺激による卵巣嚢腫でもできたのかもしれない。子宮周辺はリフレでは異常は感じられなかった。

 

もし病院へ行っていたら、下腹部のCTかMRIなどを撮られ、真っ先に子宮がんなどが疑われると思われる。

そしてなんらかの正常組織以外の画像が見つかればカメラか組織採取をして細胞診というがんの検査が行われる。

手足や鼻血など見えるところからの出血ならそれほど心配はしなくても、出所が見えないと疑いも検査も大ごとになり、半日の拘束のほか、家族ごと大きな恐怖に襲われる。私はその消耗こそが病気を生んでしまうと思う。

 

リフレクソロジーで卵巣下部の反射区の本来はないブヨブヨな異物を押しつぶすと「痛い~」とまた悲鳴があがった。

こうして痛みも恐怖も声に出せる母はあまり感情をためない性格なのでやりやすいし、病気も停滞しにくいと思う。

「あとでたくさん出血するかもしれないけど、それが出終わればスッキリすると思う」と言ったら案の定、施術終了後すぐ「腹回りが気持ち悪くトイレに行きたい感じ」とのこと。

それからすぐに排便があり、二日間で一日三回ずつの排便が続いた。

 

ちなみに母は毎日1~2回の排便は規則正しくあり便秘になったことはない、というけれど、足裏の反射区でみると大腸には大分滞りが見られ、言葉とは裏腹に宿便はかなり腸壁に張り付いていると思われた。

当日の腹部の気持ち悪さは直後の排便ですぐに回復し、それ以降不正出血は一度もないとのこと。

今まで何を言っても半信半疑のようだった母が今回は初めてうれしそうに信頼の笑顔を向けてくれ、私は不正出血がなくなったことより、母の安心の表情にエールをもらった気がして、うれしく故郷を後にした。

 

予想では、足裏からの刺激によって、もう一度大量に出血すると思ったけれど、それば大腸かもしくは膀胱へと吸収されたのだろうか?

身体で何が起こったのかはわからないけれど、身体は独自の方法で最適な治療を行いベストコンディションを維持してくれているのでいつでも信頼してよいと私は思っています。

自然の営みと身体を信頼できるようになると、自然に起こることに恐怖はなくなります。だから怖い病気も症状もありません。怖いのは、身体の営みを信じることができない人々によって、それこそ痛くもないお腹にエックス線(放射能)やメスを入れ、身体を害したり、恐怖感を与えられてしまうことではないでしょうか?